2016年12月11日 (日)

* 日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その15

日本国憲法を、日本語の普通の文章として読んでみる試みの15回目は、第6条。

第六条  天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。
 2  天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

です。

国会が指名した人を、天皇は内閣総理大臣に任命する。
内閣が指名した人を、天皇は、最高裁判所のトップの裁判官に任命する。
」でしょうか。
この条文は分かりやすいですね。

内閣総理大臣と最高裁判所長官を任命することは天皇の国事行為(第7条)ではない、それに優先する天皇の別格な業務、ということになります。
国民主権ならば、総理大臣も最高裁判所長官も、国民が任命すべきですが、「国民」と言っても具体的に誰かわからないし、天皇制も存続させたいし、ということでこういう条文が入ったのでしょうか。
改正の余地はあるかな。


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2016年8月22日 (月)

* 日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その14

足止めがまだ続きそうなので、もう一つ。
日本語の普通の文章として読んでみる試みの14回目です。

第五条  皇室典範 の定めるところにより摂政を置くときは、摂政は、天皇の名でその国事に関する行為を行ふ。この場合には、前条第一項の規定を準用する。

です。

皇室典範に書かれたルールで摂政をおくときは、自分は天皇ですよと言って、天皇の国事に関する行為を摂政は行います。その場合、第四条第一項の規定が摂政に適用されるので、国政に関して、摂政をやる人の権利などはなくなります。」でしょうか。

憲法の前提として皇室典範という法律が存在するんですね。
憲法改正、必要かも。


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* 日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その13

日本国憲法を、日本語の普通の文章として読んでみる試みの13回目は、第4条第2項、まだ天皇制です。

第四条2  天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。

です。

天皇がやることになっている国事に関する行為を、天皇は、法律の決まりに従い他の人へ任せることができます。」でしょうか。

天皇の生前退位が話題になりました。
今 天皇をやっているおじいさんは、天皇の国事行為は天皇自身がすべきで、天皇がいるのに別の人がやっては天皇という地位が軽々しいものになる、とお考えと私は理解しております。


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2016年5月 3日 (火)

※ 日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その12

また半年以上 空いてしまいましたが日本国憲法を、日本語の普通の文章として読んでみる試みの12回目です。
今回は

第四条  天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

です。

天皇が実行できるのは、この憲法に書いてある国事についてだけです。国家の政治を左右することはできません。」でしょうか。

「権能」なんて、もしかすると法律業界の専門用語で、意味が狭く、この条文は権利・能力がないと言っているだけ、影響は与えても良い、左右しても良いのだ、と言う人がいるかもしれませんが、第三条もあります、「左右することはできません」が良いと思います。

今日は69回目の憲法記念日です。
日本は個人主義が行き過ぎていて、それは今の憲法のせいだなんて言う人もいますが、そもそも、憲法にああ書いてあるのに自衛隊と称して軍隊を保有しているのが今の日本。
そもそも人は、誰でも自分勝手なところはあります。それを今の憲法のせいにして、憲法を変えれば万事解決なんて、ありえません。

個人主義が行き過ぎていると思う人が「空気を読みなさい」なんて言うんでしょうけど、そう言う人の個人主義は行き過ぎていないのか?


※ 日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その11(10月17日)

* 日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その13(8月22日)

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2015年10月17日 (土)

※ 日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その11

半年以上 間が空いてしまいましたが、日本国憲法を、日本語の普通の文章として読んでみる試みの11回目です。
今回は

第三条  天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。

です。

天皇が国事について何かやろうとしたら必ず、内閣に相談して助言を受けやって良いですよと言われてからやってください。国事について天皇がやったことへの苦情・称賛はすべて内閣が受け取ります。」でしょうか。

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この第三条だけ読むと、国事行為は、天皇が自発的に行うもの、内閣が強制するものではありません。
国民が迷惑するような国事行為も、天皇が自発的にやらなければ起こらないわけです。「悪い国事行為」を天皇がしたときは、天皇を恨みたくなるわけですが、恨むのならば内閣を恨め、というわけです。
個人的には「改正」したいなと思います。

天皇をやっている人、「悪い国事行為」はやらなくても良いですよとも、思います。
しかし「悪い」と「良い」の価値判断は政治的立場が違えば異なります。国家の安定のためにも、この条文の「改正」は必要かもしれません。

第二条に皇位は世襲とあります。
天皇をやっている人は「天皇をやらされている」わけでもあります。歌舞伎と違って憲法に、世襲と書いてあります。その代償として、この第三条は、「法律の神様」が天皇に与えた巨大な権限、奪ってはいけないものかもしれません。
ただし第一条に、天皇の「地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」とありますので、巨大と言っても、国民の総意には勝てないのですが、...。
そして第七条には、「天皇は、〜左の国事に関する行為を行ふ。」と書いてあるので、「左」に書いてない以外の大したことのない国事行為についてしか実際はサボタージュできない、わけではあります。
念のため。


※ 日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その10(4月8日)
※ 日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その12(5月3日)

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2015年4月 8日 (水)

※ 日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その10

日本国憲法を、日本語の普通の文章として読んでみる試みの10回目です。
今回は

第二条 皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。

です。

「天皇は世襲です。次の人への交代手続きは皇室典範に定めてあります。皇室典範は国会が議決したものです。」ということで、特に、解釈に難しい所はないと思います。


天皇や憲法とは離れますが、今では日本の大企業と言っても良いユニクロについて。
「アフリカに300万着届けよう」とうたい「UNIQLO RECYCLE」という活動を同社はしています。

貧しい所に、無償で物資を提供したら、そこに産業は育ちません。
アフリカを助けているつもりでも、実は、アフリカを潰していることになっているかも。
アフリカと言っても広いです。
アフリカ内にも、衣料産業が生まれつつある国、援助を必要とする国、どちらもあるはず。
本当の援助とは、アフリカ内で産業が育つような取り組みだと思います。

国連の資金が豊富なわけではありません。
ユニクロのこの取り組みは無償でしょう。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)にとって大助かりなのは当然です。

災害被災者や難民など、この取り組みで救われる人はいますから、立派な取り組みと思います。しかし、次の一手があればもっとステキだと思います。
一 民間企業のユニクロにそこまでの義務はないとも言えますが、それならそれで、と思う次第です。


日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その9 (2月6日)
日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その11(10月17日)

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2015年2月 6日 (金)

※ 日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その9

日本国憲法を、日本語の普通の文章として読んでみる試みの9回目です。
今回からようやく本文に入ります。本文の最初は

第一章 天皇
第一条  天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

です。

読み下すと、「天皇は、日本国の象徴であるとともに、日本国民統合の象徴である。主権を持つ日本国民がみなそれで良いと思っているので、天皇の地位はそういうことになっています。」となるでしょうか。

別に私は天皇が日本国の象徴であるとは思ってないし、そもそも日本国の象徴ってナニ?といったレベルの人間です。
日本国の象徴は、日の丸・君が代だ、富士山だ、新幹線だ、AKB48だ、と思っている人も、少なからずいるかもしれません。

日本国憲法は人の気持ち・事情を斟酌しない、自分勝手な、エラソーなルールである、とも言えます。
前文と同じ、かも。

しかし、憲法が今はこうなっているので、「天皇は、日本国の象徴であるとともに、日本国民統合の象徴である」と思って社会生活を送ることに私はやぶさかではございません。
象徴だから尊敬すべき、とも書いてないので、問題ないとは思います。

ある意味、日本国憲法さんは天皇をこう思っています、という決意表明なのかもしれません。だから力んで、エラソーなのかも。
この第一条がないと、「なぜいきなり憲法の冒頭に天皇についてアレコレ決まりが沢山あるの?」と、読んだ人が驚愕するでしょう。


日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その8 (12月7日)
日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その10(4月8日)

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2014年12月 7日 (日)

※ 日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その8

日本国憲法を、日本語の普通の文章として読んでみる試みの8回目です。
今回は、

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

です。

「誓ふ」は「誓う」ですね。
知らない人が多いみたいですから念のため。

今回はこれで、おしまい。


日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その7 (11月2日)
日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その9 (2月6日)

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2014年11月 2日 (日)

※ 日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その7

日本国憲法を、日本語の普通の文章として読んでみる試みの7回目です。
今回は、

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

です。

読み下すと、「自国のことだけ考えて他国がどうなっても構わないという態度は許されないし、政治道徳の法則はどこの国や地域にも当てはまる、そしてこの法則にしたがうことは自国の主権維持と他国との対等な関係構築を願うすべての国の責任であると、我々は信じています。」でしょうか。

日本国憲法を「一国平和主義」であるとなじる人がいますが、そうでないことがわかりますね。

政治道徳の法則に従わない国家はあっても、それを公言する国家はまれで、守っていなくとも守っているように見せかける、とは、大方の日本の皆さんの一致するところと思います。
つまり、政治道徳の法則は普遍的なのです。

この憲法を持つ我々は、信じる心を強く世界に、つまりアメリカ合州国やロシア・中華人民共和国・朝鮮民主主義人民共和国etcへ訴えることが必要です。
ただし、自分が守っていなければ、強く訴えれば強く訴えるほど、バカにされるだけ。
憲法を順守し、自衛隊をなくす(または武装解除する)ことが、その第一歩でしょう。


前言を翻すようですが、...
小笠原や伊豆諸島で中国漁船がサンゴを密漁していると最近報道があります。
一方で、明日 11月3日は航空自衛隊入間基地で航空祭。ブルーインパルスの皆さんが埼玉県上空でお絵描きの予定。
小笠原や伊豆諸島に行かなくてよいの?、平和ボケしてない?、と思ったり。

密漁船に恐怖を与える、お空のお絵描きは無理ですかね。


日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その6(10月12日)
日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その8(12月7日)

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2014年10月12日 (日)

※ 日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その6

日本国憲法を、日本語の普通の文章として読んでみる試みの6回目です。

今回は、

われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

です。

「どこか特定の国が優遇されるわけではなく、世界中のどこの国の人たちも、恐怖を感じず、中流の生活を、平和に生きる権利があると、我々日本人は考えています。」、ということと思います。

日本国憲法とは言うものの、日本人だけを見ているわけではないんですね。


日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その5 (6月28日)
日本国憲法を日本語の文章として読んでみました、その7(11月2日)

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