西武4000系、最初の101系機器流用車
西武鉄道が101系の機器を流用して最初に製作した車両が4000系です。1988年に登場しました。山側に抵抗器が並んでいることは9000系や10000系と変わりませんが、細かく見ると、機器の配置が異なるようです。モハ9803は右端に縦長の箱2個が並んでいますが、モハ4103(写真)はメッシュでない箱になっています。速度特性に応じて、主回路の抵抗分布が異なるのでしょうか?
写真はモハ4103です。2007年7月7日の撮影です。やたら屋根が白っぽいので、わざわざ撮影しに行きました。台車もきれいなので検査明けとは思いますが。
4000系登場時の雑誌記事(「鉄道ピクトリアル」通巻507号)では101系の廃車から発生した機器を流用しているとは明記されていません。
1992年に発行された同誌の西武鉄道特集号(通巻560号)に掲載された小林 尚智著「私鉄車両めぐり[147] 西武鉄道」に、主電動機・主制御器・ブレーキ装置・台車・電動発電機を、廃車になった101系から流用したと記されています。この記事は、性能は101系と同等としています。またこの号に掲載されている現有車両要目表によると、101系と4000系の制御装置はともに、MMC-HTB-20Eだそうです(レッドアロー5000系も同じ)。
2002年に発行された同誌の西武鉄道特集号(通巻716号)に掲載の小林 尚智著「私鉄車両めぐり[169] 西武鉄道」ではさらに、機器が流用された101系の編成が記されています。1988年から89年にかけて製造された1次車の4001F〜4015Fの8編成・32両には、141F〜147Fと171F・173F・179F・181Fの4両編成8本の機器を流用、1992年度に増備された2次車・4017F〜4023Fの4編成16両には、163F〜169Fの4両編成4本の機器を流用したそうです。
西武101系から機器をただ流用したわけではない10000系へ
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