« 西武鉄道、メモ帳から(~08年1月18日) | トップページ | 西武・東久留米駅、上りホーム飯能方に屋根 »

2008年1月19日 (土)

ウィキペディアへの思いなど

ブログ"TransPasific blog版"さんの「カプラーの真偽一体」に触発されて、ウィキペディアについて書いてみます。

カプラーの真偽一体」はウィキペディアの現状を冷静に評価していて好感を持ったのですが、重要な視点が一つ、抜けていると思いました。

わざと書かれなかったのかもしれませんが、御自身が、ウィキペディアへ書かれても構わない、という点です。第三者的に眺めていないで、自分が入っていって良いものにしようとは思わないのですか、という疑問です。

ウィキペディアに書く義務が、すべての人にあるわけはありません。百科事典としてウィキペディアに知識を集約することが倫理的に「正しい」とも思いません。

しかし、ウィキペディアを利用するのであれば、参加し良いものにしていくことが道徳的なのでは、と思います。タダ乗りは良くない。

極端な話、個々人が自分のサイト・ブログに、百科事典の一項目に相当するものを書いておき、他の人が書いたものと適切にリンクを設定すれば、検索エンジンもあることだし、ウィキペディアがなくても良いのだと思います。

ただリンク設定が面倒だし、他人が自由に手を加えることもできない。

百科事典は、項目の抜けも分かるし、集約されているから便利です。

しかしウィキペディアの真骨頂は誰でも参加できることなのでしょう。皆で良いものを作り上げていくという非常に人間的な営みが、やろうと思えば、可能です。

カプラーの真偽一体」の末尾にあるように、<ウィキペディアに書くことが正しい知識にアプローチする切っ掛けになります。書くためには文献を探して調べるというプロセスを踏みます。また、本当に知っている技術者が読んで、知識を放出してくれる糸口になり得るのではないでしょうか>ということなのだと思います。

と考えてくるとウィキペディアへ書くことは倫理的に正しいのかもしれませんが、義務となると嫌だな、と思ったりもしました。

なお私はウィキペディアに少しだけ書いています。忙しくて最近はご無沙汰していますが。

(以下、2008年1月19日23時30分追記)

人間らしいと言えば、ここ最近 報道されている偽装や無責任体質も、これだけ件数が多いのですから、人間らしい営みなのだと思います。不正が派手に報道されるだけで、不正を行う人の割合は低いのですが、たぶん。

ウィキペディアにおいても、嘘や嫌がらせがあったとしても、それはそれで人間らしい営みであり、仕方がないことなのでしょう。

ただ、迷惑

百科事典なのですから、まったくの匿名はおかしいと思います。コンピュータシステムのつくりとして匿名を許容することは良いことですが、投稿した個人の責任を顕すため、実名ではなくとも、通称やハンドル名で書き込み、メールアドレス明示が望ましいと、私は思います(個人的には、どうしてみんな実名使わないの、と思います。"鈴木康弘"は日本全国に少なくとも1000人はいるだろうけれど、元加治駅が最寄は一人かな、と思いつつ)。

(以下、2008年1月20日18時0分追記)

ウィキペディアを閲覧するだけの「タダ乗りは良くない」、と記しましたが、主宰者や、多くの執筆者にしてみれば、余計なお世話かもしれません。偉そうなことを言うんだったら、あんたが書きなさい、と言われてしまうかも。

ということで、フォントサイズを小さくいたしました。

|

« 西武鉄道、メモ帳から(~08年1月18日) | トップページ | 西武・東久留米駅、上りホーム飯能方に屋根 »

コメント

トラックバック、ありがとうございました。見透かされてますね。後半の論理が迷走して、カットしました。ウィキペディアへは他の項目では書き込んでいるのですが、この「連結器」は控えている理由はいずれ……
今後ともよろしくお願いします。

投稿: ワークスK | 2008年1月20日 (日) 01時45分

こんばんは。

「見透かす」というほど、大げさではないと思いますが、...。

ところで、電気連結器の上にカバーがあるようなのですが、理由をご存知でしたら、適当なところにお書きいただけないでしょうか。西武池袋線の場合、飯能方の車両にだけあり、池袋方の車両にはないようです。同様のカバーは、京急でも見かけました。

よろしくお願いいたします。

投稿: 鈴木やす | 2008年1月20日 (日) 17時51分

西武の新101系が、密着自動連結器の下にぶら下げている電気連結器でしたら、両端共にカバーが付いているはずです。西武のものは、連結しようとすると押し棒を押し込んで、自動的にカバーが開くという構造になっています。
このカバー、西武はいろんな色を塗っていますが、何か意味があるのかも知れません。

密着自動連結器自体の凸凹部にカバーを被せている会社もありますが、寒冷地で凍結して動かなくなるのを防止するとか、ベタベタにグリースを塗って、それが雨で流れないようにという目的です。

投稿: ワークスK | 2008年1月23日 (水) 02時41分

失礼、前発言の「密着自動連結器」は全て「密着連結器」の間違いです。ごめんなさい。

投稿: ワークスK | 2008年1月23日 (水) 02時43分

こんばんは。ワークスKさん、コメントありがとうございます。

私の説明が悪かったのですが、密着連結器と電気連結器の間に水平に入っている仕切り板を「カバー」と表現しました。写真がありますので、よろしかったら
https://dennsya-nikki.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_57ef.html
をご覧ください。片方向の制御車にのみこの仕切り板が入っています。

なお、電気連結器前面のカバーの色は、白と黄色が西武ではあったと思います。白は秩父鉄道直通可能な車両を示しており、まだ残っています。黄色は、新宿線用の101系(N101系)が付けていました。701系などと併結可能を示していました(抑速制動を殺していたようです)が、701系などが消えましたので、現在は特に色は付いていません。

投稿: 鈴木やす | 2008年1月23日 (水) 20時53分

私が専門だったのは構造で、それも10数年も前の話で……などと言い訳をしておいて

上から金属粉でも降ってきて、電気接点に悪さをする……という様なことではなかったかと思いますが、確信はありません。後輩に尋ねようにも、誰もいないかな?
機会があったら聞いておきます。

投稿: ワークスK | 2008年1月24日 (木) 01時21分

ワークスKさん、こんばんは。

連結した後の対策なのか、連結や解結する時の対策なのか、片側だけでOkなのか、仕方がなく片側だけなのか、など、いろいろ疑問が湧いております。

気づいたときで構いませんので、よろしくお願いいたします。

投稿: 鈴木やす | 2008年1月24日 (木) 21時00分

記憶では、採用してだいぶ経ってから、追加されたと思います。
取りあえず、次をご覧ください m(_ _)m

ユタカ製作所電気連結器ページ(動画付き)
http://www.yutaka-ss.co.jp/electric_coupler.htm

投稿: ワークスK | 2008年1月25日 (金) 01時59分

思い切ってユタカ製作所に問い合わせてみましたら、次の様な回答を得ました。言ってみるものです (^_^;)

機能としては電気連結器内の接触片から水の進入を防ぐためのヒサシ(名称:水切り板)です。通常は電気連結器はカバーが閉まっているので水は入りません。
しかし列車を連結する際、電気連結器のカバーが開きます。その際接触片が露出し、上部より水が浸入しやすくなります。そのためにヒサシを取り付けております。

投稿: ワークスK | 2008年1月26日 (土) 00時55分

ワークスKさん、ありがとうございました。

ユタカ製作所に問い合わせれば良かったのですね。

あの板は、水切りでしたか。電気連結器の前カバーはお互いにかなり近づいてから開くので、水切り板は、片側の連結器にだけ付いていれば良いのでしょうね。

色々 忙しく、お返事が遅れました。ご了承ください。

投稿: 鈴木やす | 2008年1月27日 (日) 23時20分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ウィキペディアへの思いなど:

« 西武鉄道、メモ帳から(~08年1月18日) | トップページ | 西武・東久留米駅、上りホーム飯能方に屋根 »