西武30000系がGD賞を逃した理由?
2008年12月26日の夜に、西武池袋線 石神井公園駅に停車中の30000系車内で撮影した、側扉の鴨居に設置されている液晶表示機です。
飯能方に2連を併結した8連の池袋方の先頭車ですので、右上に「10」と表示され、四角が並んだ車両の絵でも右端の四角がすこし大きく表示されています。
それは良いのですが、絵の右下に小さく「2008年6月現在」と書いてあるのです。
私は、哀しくなりました。
こんなの、Windowsに標準で付いてくるペイントならば、階段の絵をコピペして左右にずらせば済む話。
「~現在」などと書かず、現状に合わせて欲しかった。
「西武さん、これはちょっと画竜点晴を欠く、だね~」、とかいう会話が、グッドデザイン賞(GD賞)の審査の席であったかも、と妄想してしまいました。
最近はダイヤに変更があると駅ホームの表示機にすぐに反映される御時世だけに、哀しさも一入(ひとしお)でした。
ただ、このような表示システムはメーカー標準かもしれません。他の鉄道の新型車も似たようなものなのかも。
(2008年12月29日22時30分追記)JR東日本 山手線のE231系も「2008年6月現在」でした。西武30000系だけではありませんでした。
ただE231系の方は画面の下端に書いてあるので、背が低い方は気づかないと思われます。
この、車両の表示システムのOSは何でしょうか?
トロン(TRON)でしょうか、リナックス(Linux)でしょうか?
無線LANで車両基地のサーバーにアクセスし、毎朝 出庫時にコンテンツを更新、とかしているのでしょうか? プロトコルはHTTPS?
まさかWindowsを使ってマイクロソフトにショバ代を払っていたら、利用者として、残念です。
マイクロソフトの創業者・ビル=ゲイツ氏は巨万の富を得てから、ようやく、慈善事業に乗り出した人です。マスメディアはヨイショしています、が。
しかし、トロンの坂村健氏や、リナックスのリーナス=トーバルズ氏(リンク先は御本人のブログです)、そして豊富なフリーソフト群でリナックスを後方支援してきたGNU創設者のリチャード=ストールマン氏は、自らの本業で<<慈善事業>>しています。と言いますか、自分が楽しいことをやっていたら<<慈善事業>>になってしまった、という、とても素敵な人たちです。
富豪にはなれませんが、技術者として私は、彼らを評価します。
ただリナックスやGNUは暴力団とかテロ組織とかにもお使いいただいているでしょうから、100%<<慈善>>にはなっていないわけですが、Windowsもそれは同じ。さらに、無料と言うことは、アンダーグラウンドから金をもらっていないわけです。暴力団系の会社に地上げ資金を融資したと報道されている三菱東京UFJ銀行よりはクリーンだと思います。
なお、西武30000系のこういった液晶表示機に掲出されている広告は、ほとんどが西武系になっています。三菱電機とジョージア(コーヒー飲料)が唯一の他社広告でした。
メトロ10000系ではいろいろな広告があります。演劇や音楽関係が多いのが特色かもしれません。
また石神井公園駅は、2008年に入ってから何度か停車位置が変わりました。西武鉄道サイト内の、石神井公園駅の工事を紹介しているページを見ると、現在は、液晶表示機と1両分ずれているだけの感じです。
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