西武38101Fが故障で西武新宿線は2時間ほど不通
2009年1月11日(日)は、12時55分頃でしょうか、西武新宿線の高田馬場駅で38101Fが車両故障となり、15時頃まで、西武新宿線の運転は止まりました。
私が乗車していた(<-西武新宿)2543F+2523Fの2648レ(本川越 12時6分発・急行 西武新宿ゆき)は12時57分に、下落合駅へ臨時停車となりました。高田馬場駅で車両点検のためと放送がありました。
しばらくすると側扉が開きましたので、降車し、撮影しながら高田馬場駅へ徒歩で向かいました。
13時20分頃に高田馬場駅へ到着。
各停西武新宿ゆき(5338レ)の3015Fと、3307レ(拝島快速 拝島ゆき)の38101Fが停車していました。故障したのは38101Fだったようで、一時、パンタグラフがたたまれていました(しばらくすると上がりましたが)。
5263レ(西武新宿 12時53分発・各停 玉川上水ゆき)だったと思われる20152Fが西武新宿から回送で到着し、38101Fの後部へ14時10分ころに連結しました。
クハ20052の連結器は普段は引っ込んでいます。ピンでも抜くのでしょうか、職員の方がお一人 床下にもぐりこんだようです。もう一人の方が連結器を引っ張り出して、連結しました。非常連結用のジャンパー線はクハ20052から取り出し、クハ20052とクハ38101を電気的にも連結していました。
クハ20052の連結器は、突起の先端が丸まっていますが、連結に問題はないようです。
線路脇におりた駅員氏の誘導で38101Fへ近づく20152F。
クハ20052の連結器を引っ張り出す職員氏。
この写真は、ピンが抜け切っていなかったので一旦 押し戻しているタイミングと思います。おそらく2本あるピンをともに抜くと、結構スムースに引き出せていました。「引っ張り出す」という感じではありませんでした。
連結を見届けた後は、急いで、高田馬場~下落合間の線路脇へ。14時35分頃に、推進運転の38101F+20152Fがゆっくりと通過して行きました。
前方の安全を20152Fの運転士氏へ合図する緑色の旗が、クハ38801の運転室の海側から振られていました。
私はこの日は仕事の徹夜明けでした。高田馬場駅から上の写真を撮る場所へ移動するときは、ふくらはぎがつりそうになったりしていました。無理はせず、走行写真を撮影後、高田馬場の某所でしばし休憩。
15時過ぎに高田馬場駅へ戻ると、私が13時前に下落合駅で降車した(<-西武新宿)2543F+2523Fの2648レが15時8分に到着しました。
そして3015Fの各停 本川越ゆき(運転台の列番表示は5619レ)が15時15分頃に到着。2時間強の遅れです。3015Fは13時頃に高田馬場駅上りホームに止まっていた車両です。
高田馬場駅で20152Fとの連結作業をしている職員氏からは「中井駅」という声が聞こえましたが、38101Fは中井駅の中線に留置されていました。
私が到着した15時半頃には、床下機器を車外から点検している様子はありませんでした。一時、パンタグラフがたたまれたこともありました。大勢で調べまくると言う雰囲気は無く、落ち着いていました。
38101F+20152Fの走行写真を同じ場所で撮影した方に、中井駅でお聞きしたところ、20152Fは中井駅の中線に38101Fを押し込むと、同駅発の各停 玉川上水ゆきとなったそうです。5263レは、中井駅から2時間強の遅れで特発となったのかもしれません。
各停 西武新宿ゆきの20152Fと、16時20分過ぎに上井草~上石神井間ですれ違いました。
新宿線のもう1本の30000系・38102Fも各停 西武新宿ゆきで走っていました。
私は疲れていましたので16時過ぎに中井駅を退散しました。
所沢駅の新宿線ホームの発車案内は、17時30分ころの列車から発車時刻が表示されていました。
高田馬場駅で対応にあたっておられる職員のみなさんの様子を見ていると、運転台で、LCDを色々いじったり、運転室内コンソール下の扉を開けて何やらされていました。検修の方が床下機器の点検もしていましたが。
マスコンを操作して力行指令を出しても主制御装置へ届かず力行にならない、ような(あまり根拠の無い)印象を
受けました。主制御装置(VVVFインバータ)のIGBT素子が飛んだわけではない、ような気がします。
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コメント
こんにちは。今回は貴重な体験をしましたね。20000系と30000系の連結とは・・・
まさか、30000系が車両故障を起こすとは・・・
最新鋭なのに・・・
投稿: サスケ | 2009年1月11日 (日) 23時52分
はじめまして
新宿線沿線に住んでいます。
1月12日の深夜に、
3000系と30000系が連結されて
ゆっくりと走行していました。
時間は、2時過ぎです。もちろん夜中。
形式までは確認できませんでしたが、
側面表示がありましたので、
3000系です。3ドアでしたし。
たまたま起きていて、いやに走行音が続くので
外をのぞいてみたら、長い編成が走行していました。
後半の車両は、30000系の側面表示でした。
連結麺の各業務員室には、作業員などがたくさん乗っていました。
投稿: NEO | 2009年1月12日 (月) 02時09分
サスケさん、NEOさん、こんばんは。
30000系は最新鋭ですのでノウハウも少なく、異常時対応は他の車両に比べると大変だったのでしょう。
> サスケさん
263Fが出てくるかと思っていましたが、3000系で38101F系を牽引とのこと、コメントありがとうございました。
> NEOさん
駅構内のポイントは複数が連動して動き、そのパターンも固定しているでしょうから、中井駅での連結作業は結構 大変だったのかもしれません。連動を解除する作業があるでしょうから。
また38101Fが終電まで中井駅の中線を占領していたということは、同駅での待避もできず(上りが結構あります)、運転整理も大変だったことでしょう。
何も無いのが一番、ですね。
投稿: 鈴木やす | 2009年1月12日 (月) 19時38分
昨夜の首都圏向けニュースでも西武鉄道の昨年4月に導入された新鋭車両が故障!と報道していました。
多分昨夜は残り38両の30000系を徹夜で点検だったのでしょうか…。
車両課の方々はショックでしたでしょう!
今日12日は午後から通勤の足にも時々使用している100ccスクーターを整備しました!日頃の点検、整備が重要だと認識させられました。さしずめ我家の101系みたいなスクーターです。
投稿: 準急豊島園 | 2009年1月12日 (月) 21時02分
準急豊島園さん、こんばんは。
当日は、テレビ局の取材らしき人もいました、そう言えば。
ところで、38101Fの故障の原因は何だったのでしょうか? 他の30000系が運用を外れた、という雰囲気はありませんでしたので。
以前、LinuxというOS(Windowsみたいな物)で、1年以上だったか、電源を切らずに使い続けるとタイマーの数値が大きくなりすぎて勝手に再起動する、というバグがありました。そんな感じのトラブルだったのかな、と今ふと思いました。
投稿: 鈴木やす | 2009年1月13日 (火) 20時28分
20000系8両編成(20051Fを除く)の連結の仕方を始めて見ました。20000系と30000系の連結シーンと20000系と30000系の16両編成を見て感心しましたが、車両故障のことを考えると正直複雑です。一昔前の101系と5000系の連結シーンを思い出します。
投稿: 大相撲快速 | 2009年1月14日 (水) 22時52分
>大相撲快速さん
>一昔前の101系と5000系の連結シーン
ご覧になったことがあるのですか!
性能は同じなので、問題なく併結できたはずですよね。
私の親戚は10000系と101系(?)が連結しているのを見たことがあるそうです。当時試運転中の10000系がやはり車両故障を起こしたそうで(ネットでも情報が出ました)、最低でも15両編成ということになります。
やはり初期故障というのでしょうか、導入当初は色々ありますね。
ところで、
>20000系8両編成(20051Fを除く)
20051Fは何か違うのですか?
投稿: おおいずみ | 2009年1月15日 (木) 10時02分
おおいずみさんへ…
一昔前の101系と5000系の連結シーンは所沢車両工場から小手指までの5000系の廃車回送(101系4両+5000系3両)で見たことがあります。
20000系8両編成の20051Fは他の編成と違うのは20051Fは唯一連結器にカバーが取り付けています。
投稿: 大相撲快速 | 2009年1月15日 (木) 11時28分
みなさま、こんばんは。
20000系は制御車が少々長いそうです。20151Fは連結器にカバーを付け、それ以降の編成は連結器を通常は押し込んでおくことで対処しているそうです(8連だけ?)。
8連の先頭車前面の連結器のとがった部分が普通と違って四角なのも、その関係かもしれません。ただ10連が通常の密着連結器なのがよく分かりませんが。
投稿: 鈴木やす | 2009年1月17日 (土) 22時34分
>大相撲快速さん、鈴木やすさん
どうもありがとうございました。そういえば確かにカバーがついていましたね。
>大相撲快速さん
5000系の廃車回送時とは思いませんでした。
そんなことがあったのですね。
私はまた、廃車回送は電関で、と思い込んでいましたので、101系を牽引車に使ったとは思い至りませんでした。
投稿: おおいずみ | 2009年1月18日 (日) 14時51分
20000系の連結器の話は
https://dennsya-nikki.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/20000_876f.html
に書いております。
このときは思いつかなかったのですが、8連だけ連結器が特殊なわけを今朝、悟りました。下り各停の場合、椎名町駅や上井草駅などで停車したとき、連結器のすぐ前は踏切です。制御車が長いので、連結器が歩道に突き出てしまうため、先の尖がりを削っているのだと思います。
10連が停車する駅に、ホームと踏切が隣接しているところはないのだと思います。
投稿: 鈴木やす | 2009年1月18日 (日) 20時22分