映画『真夏のオリオン』絶賛 総理・野党第一党代表で大丈夫?
西武池袋線の大泉学園駅に、映画『真夏のオリオン』の大きな広告が掲出されています。東急の駅や、下の写真のJR秋葉原駅にも、ありました。
2009年5月31日、秋葉原、映画『真夏のオリオン』の広告。
2009年5月31日 朝日新聞朝刊にも、"真のリーダー像に、各界から絶賛の嵐!"と銘打った広告がありました。
麻生太郎・総理大臣や鳩山由紀夫・民主党代表、みのもんた氏、などの、命の大切さを感じたなどと好意的なコメントが紹介されています。
映画はおそらく、太平洋戦争中の南半球の、太平洋かどこかで、日本軍の潜水艦で事故か何か発生し、敵艦もいる中、懸命に浮上する乗組員のドラマを描いたものでしょう。
新聞広告には、生きるために戦う、とか、戦場におけるヒューマニズム、愛する人たちを思う心、など、キレイな言葉が並んでいます。
戦争中、感動的なドラマが皆無だった、とは思いません。
しかし、日本のリーダーと自他ともに認める方々が、こういった映画を見て感動していてよろしいものでしょうか?
国のアホな政策に反抗せずに従い、指導者がアホでなければ潜水艦なんぞに乗らずにも済んだ方々の、懸命なドラマに感動しているうすらバカ。
指導者がうすらバカだと、困るのは一般国民、なんだけど、言論の自由が一応 存在し、民主主義が機能している現在、われわれ一般国民にも責任の一旦はあることになりますね。
6月13日からロードショーとのことです。
映画を見て、いやいや、この映画を絶賛した方々はうすらバカでない、と確信された親切な方は、このエントリーにぜひコメントをいただければと思います。
暴力的な言論弾圧など太平洋戦争に至る過程と潜水艦のドラマが、映画の中で有機的につながっているのであれば、麻生氏や鳩山氏はうすらバカでない、かもしれません。
ただ「日本浮上」と広告には書かれています。
与党と野党第一党の党首に、国債の返済は頼んだ、増税だからと言ってみんな自殺なんかしちゃダメだよ、と言われたに等しいのだろうな、と想像しております。期待は、しておりません。
(2009年6月3日 22時追記)
なんだかんだ、映画のPRに一役買った気がする、鈴木やす、でした。
追伸
石原慎太郎・東京都知事のお名前が新聞広告にないのが、気になります。
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コメント
確かに戦争という愚かで馬鹿げた出来事の上で成り立っている物語に感動というのもおかしな話ですよね…。
投稿: たこ | 2009年6月 2日 (火) 02時18分
たこさん、こんばんは。
非常に真っ当なコメント、ありがとうございます。
今回の場合、さらに、そういう馬鹿げた出来事を絶対に起こしてはならない国のリーダーたちが、自らの責任を忘れて、そういう馬鹿げた出来事の中での物語を賞賛しているわけですから、「おかしな話」の二乗となるわけです。
国債増発しちゃったけれど、優秀な日本の皆さんならば必ず返済できます、私は皆さんを信じてます、と言われたようでもあり、感じ悪いです。
ただ、映画はまだ一般公開されていませんので、...。
国の指導者がうすら馬鹿でも、私が賢く優秀になるわけでもなく(肝心な電車の写真を撮っているとお尻が切れたりするわけで)、...。
投稿: 鈴木やす | 2009年6月 2日 (火) 21時23分
13日(土)に映画が公開されましたが、コメントをまだいただいておりません。
麻生総理の指導力はここ最近のゴタゴタで改めて傷がつきましたし、鳩山さんは鳩山さんですから、誰からも反論いただけなくても、有頂天になったりしませんので、念のため。
投稿: 鈴木やす | 2009年6月14日 (日) 21時02分