米・ワシントンの地下鉄衝突事故、自動運転装置にトラブル?
2009年6月22日(月・現地時間)夕方にアメリカ合州国の首都ワシントンの地下鉄で、停車中の列車に後続の列車が追突し、乗客と、追突した列車の運転士の計9名が死亡しました。負傷者は70名以上です。
CNNの日本語サイト掲載の記事によると、衝突した列車の自動運転システムが作動していたそうです。
そして、現場の線路6ヶ所に設置されていた自動運転システムの機器のうち1ヶ所に不具合があったと、アメリカの運輸安全委員会(NTSB)が発表したようです。
線路脇のトランスポンダなどの不具合なのでしょうか?
東京メトロはATOを導入しワンマン運転を実施しています。
いくら自動運転であっても、列車の衝突がまったくないわけではありません。
丸ノ内線に限らず、ワンマン運転には不安を覚えます。
大事な社員を、衝突の可能性がゼロではない、危険な列車にできるだけ乗務させたくない、わけではないと思いますが、...。
おそらく東京メトロのATOは、ワシントンのそれに比べると安全性は高いのでしょう。
でも、他山の石としていただきたい。
私と致しましても、事故が起きた列車がツーメン運転であるよりは、ワンマン運転の列車で事故が起きない方が、後者が可能であるならば、そちらを望みます(ツーメン運転の列車で事故が起きない、でも別に構いませんが)。
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コメント
ワシントンの追突事故と、日本のATOやワンマン運転を
安易に結び付けて考えるべきではないと思います。
ご存知かとは思いますが、ATOはATCの上に成り立つシステムですから
ATCが正常に作動すれば何の問題もありません。
むしろ、今回の事故で気がかりなのは
JR東日本が仙石線で実用化しようとしている
ATACSの方です。
ATACSは車軸の回転数で算出した自列車の位置を
地上のトランスポンダが補正する仕組みですが
トランスポンダが誤った位置を伝達すれば
事故につながりかねません。
もちろん、そんなことは
素人の杞憂に過ぎないと思いますが。
投稿: | 2009年6月28日 (日) 16時39分
名無しの権兵衛さん、こんばんは。
安全性が高いとJRが導入を進めているATS-Pも、トランスポンダで列車の位置情報を車上装置に伝えていたと思います。ATACSはよく知りません、が。
素人の杞憂かもしれませんが、玄人は玄人なりに、素人への説明をすべき、かと。
NTSBの調査結果が出たら、催促してみましょう。
なお、同じ22日の朝、東京メトロ千代田線では駅の誤通過があったようです。
投稿: 鈴木やす | 2009年6月28日 (日) 20時54分