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2009年12月 8日 (火)

そこまで言うなら、JR西・山崎鉄道事業本部長(当時)も赦してあげない?

(12月9日20時10分)タイトルの「許し」を「赦し」に修正しました。

JR西日本・福知山線列車脱線事故で唯一刑事責任を問われているのが山崎 正夫氏です。

鉄道事業本部長時代、事故現場を急カーブへ変更したにも関わらず速度照査機能があるATS-Pの設置を見送ったことが起訴の理由です。

事故を契機に、速度制限のある区間に速度照査機能を持った保安装置の設置が進みましたが、逆に言えば、事故現場と同様な危険性を山崎氏と同様に放置していた責任者は少なくなかった訳です。

また山崎氏は、福知山線以外の他線区でのATS-P設置を優先させた訳ですが、これにより、他線区での重大事故発生が防止されていたのかもしれません。福知山線を優先させていたら、例えば、東海道線で三重衝突事故が発生していた、かも、しれない、ということですね。

事故調査委員会の情報漏洩など、山崎氏の人格が高潔とは言えませんが、それほど極悪非道でしょうか?

起訴を免れている歴代社長3名に比べて、彼の責任がより重大とは私は思いません。

事故直前、乗客が遅れの苦情を車掌に言い募っていた、その対応で車掌は忙しかった、との報道もありました。事故後、JR西日本職員への暴行・暴言が多発したとも言われています。

感情的な大衆の批判に迎合した神戸地検が、「具体的な証拠」を簡単に得られる山崎氏をスケープゴートにしたと、私には見えます。

なお山崎氏の判断が完璧でなかったからあのような重大事故が発生しました。

その責任は歴代の社長3名と同様に重く、刑事責任を問われて当然と私は思います。歴代社長3名の刑事責任追求は、検察のお仕事であります。地検にこそ日勤教育が必要です。

あのような重大事故の刑事責任が社長に及ばないのであれば、JR西日本が鉄道事業でいかなる素晴らしい業績をあげようともその責任はすべて鉄道事業本部長に帰するはずです。

社長は道義的責任を負うだけ、となるのでしょう。役員賞与のアップはなし、ですね、当然。


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