10年8月21日は新聞朝刊のJR東日本 広告に唖然としたので徒然に
下の写真は、2010年8月21日(土)の朝日新聞朝刊に掲載されていたJR東日本の広告です。信濃川の水力発電は「首都圏の朝夕のラッシュ時に欠かせない」と紹介しつつ、「地域の皆様にご理解、ご協力をいただき、発電しています。」との文言も入っています。
嘘は入っていません。
しかし、JR東日本が許可を越える量を信濃川から取水していたと発覚し、取水権が取り消されていたことを無視しています。
「自然と地域と、よりよく共生できる鉄道をめざしていきます」(強調表示は引用者)でそこら辺は表現しているのでしょうか。
情けない。
連合(日本労働組合総連合会)が原子力発電を推進する立場を明らかにしました。現在計画中の、と区切っているのかもしれませんが、現在計画中の原発の新増設を進めると、エネルギー問題の基本方針に明記したそうです。8月19日の朝日新聞が報じています。
温暖化でゆでダコになるよりは、危険性が高い原発を賢く使っていく方が賢明である、との判断なのでしょう。彼らなりに、「木を見て森を見ず」の逆を選んだものと思われます。
ところで、石丸 かずみ他著『鉄道時計ものがたり』(2010年、交通新聞社刊)に「ヒューマンエラーをなくすためには、人の判断を排除する必要がありました。そのために、主観的な要素が入りがちな人の判断を極力排除したシステムを作り上げたのです。」という言葉が紹介されています。ATOなどが導入され、運転士が運転操作をしない鉄道会社の関係者が話したそうです。
人はミスを犯す動物ではありますが、ミスをあまり犯さない動物でもあります。ですから、日本の交通事故の死者は年間6千人ほどですし、鉄道の大事故も稀(まれ)なわけです。
そして、システムを作り上げるのも人です。ミスを犯す動物です。
システムを作り上げる過程でミスがあっても、コンピュータ・機械は、指示どおりに動作します。バグなんか、気にも止めません。
しかし人ならば、自らで判断し、指示のミスを回避できる可能性があります。
コンピュータ化・機械化を進めれば進めるほど人を排除できるから安全だという思想は誤りです。
バランスが大事です。
同書も述べているように、人が主体的に操作するからこそ、人に責任感・緊張感が生まれ、事故を防ぎます。
原子力発電所。
膨大なエネルギーを制御し、危険物を長期間安全に保管する必要がある、巨大システムです。
システムを作り上げる過程でヒューマンエラーが入る可能性はないでしょうか。私は、不安です。
ところで冒頭のJR東日本の広告に戻ります。
「自然と地域と、よりよく共生できる鉄道をめざしていきます。」に隠された本当の意味に、ボンクラなJR東日本幹部は気づいていなかったのかもしれません。
ご担当者様の、知恵の一文だったのかも。
謝罪と反省の広告をストレートに提案し拒否された後でのこの広告だったのでしょうか?
いずれにしても、このバイオリスト バイオリニストの青年は恥をかいてしまいました。(8月26日 22時25分修正)
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コメント
汚い畳だなヽ(´▽`)/
投稿: | 2010年8月21日 (土) 20時36分
恥をかいているのは鈴木やすさんあなたです。
投稿: | 2010年8月25日 (水) 13時01分
↑あんたバカァ
投稿: | | 2010年8月25日 (水) 15時25分
こんばんは。
「バイオリスト」ではなく「バイオリニスト」ですね。
失礼いたしました。後日 修正いたします。
京急の「各停」もまだ直していません。済みません。
これら以外で私が恥をかいているようでしたら、具体的にご指摘いただければ幸いです。
投稿: 鈴木やす | 2010年8月25日 (水) 21時26分
このサイトの存在が恥ですよ(笑)
投稿: | 2010年9月27日 (月) 12時05分
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投稿: ↑あんたバカァ | 2010年9月27日 (月) 14時41分
こんばんは。
いろいろな人にコメントをいただいていますが、このような質の低いコメントばかりではありません。
ただ、「日本の恥」は、考えようによっては正解、かもしれませんね。
投稿: 鈴木やす | 2010年9月27日 (月) 19時48分