2013年4月中旬に考えた、諸々です。長文で済みません。
続いて、電車のお話を投稿いたします。
武雄市立図書館とCCCのこと
佐賀県の武雄市は4月1日から、市立図書館の運営をカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)へ移管しました。
図書館の利用カードがCCCのポイントカード「Tカード」になるという非常識な事態にあきれていたのですが、本日、高田馬場駅近くの本屋さんで『図書館が街を創る。 「武雄市図書館」という挑戦』という書籍を発見してしまいました。
ちょっと立ち読みしただけですが、あの非常識な武雄市をおしゃれで先進的な自治体として紹介する書籍と見ました。発行者は、鉄道ファンにはおなじみのネコ・パブリッシングでした。
なんとなく理解できる、組み合わせです。
図書館については「図書館の自由に関する宣言」という基本原理みたいなものがあり、Tカードの図書館利用カード化は、宣言の中の“図書館は利用者の秘密を守る。”を危うくすると指摘されています。
CCC社は「代官山 蔦屋書店」を開き話題になっています。
講談社発行の、“多様性を考える言論誌”と謳う季刊誌『kotoba』の第11号「本屋に行こう」でも“一度は訪れたい本屋さんの書棚”で紹介されています。
しかしCCCの本社(経営者)は、根本的に物事を誤解しているんじゃないかと思います。
「平和ボケ」してるんじゃないかと。思想、の危険性をわかっているのだろうか。
『kotoba』の編集部も怪しいような。
天皇制を終わりにしてもいいんじゃないとインターネット上で公言しても、JRは国鉄時代の不当労働行為を国労に謝罪すべきと言っても、首相官邸のFBページで北朝鮮寄りのコメントしても、とりあえず、殺されてはいませんけれど、ね。
注意、強欲はアメリカの投資会社だけ?
西武HDの大株主でアメリカの投資会社サーベランスが廃止を求めたという西武秩父線をめぐり、沿線自治体は活発に運動を展開。4月10日は秩父市の市長が西武ホールディングス本社に後藤 高志社長を訪問し、秩父市と日高市の計11万7千人超の署名や、要望書を手渡しました。
後藤社長は「秩父は豊かな自然や歴史、文化があり、経済活動の拠点としても極めて重要なエリア。皆さんの熱いメッセージをしっかり受け止めたい」と応え、サーベラスについて「今後も毅然とした対応をとる」と述べました。4月11日の朝日新聞 埼玉西部版が報じました。
これまで多くの地方路線・鉄道が、経済性を理由に廃止されました。今回の騒動、冷ややかに見ております。
廃止を求めたのはアメリカの強欲な投資会社(サーベラス)というイメージが流布されていますが、投資会社が強欲なのは当然。詐欺師は詐欺をし、投資会社は投資をしているだけ。投資会社に出資してもらったんですから、今更 文句を言うのは筋違い。
また日本でも多くの企業が、「うちは慈善で事業しているわけじゃない」とよく言うわけで、西武鉄道だって同じ。
この投資会社の株式公開買い付けに応じる株主も少なくないようです。日本人でしょう。
ついでに言えば、貧富によって受ける医療の質が違って当然と朝日新聞のインタビューでのたまわった竹中 平蔵氏は、いまだに、大学教授(慶応大学)です。
日本にも強欲な人は少なくないのです。
そういう私も、運賃は安いほうが良いです、が。
経産省前の脱原発テント、裁判になりました、正当防衛?
経済産業省の敷地内に脱原発を主張する市民団体が設置していたテントについて、国は、撤去を求め、3月29日に東京地方裁判所へ提訴しました。
個人的には、国有地を勝手に占拠してはマズいでしょ、と思います。鉄道ファンなんか、私有地で電車を撮っちゃダメ、と上記 ネコ・パブリッシングなどのメディアその他からきつく言われているんですよ、と。
ただ、正当防衛ならば暴力も認められますから、同じ論拠で、勝手なテント設置が合法となる可能性もあるのかな、とも思います。
テント設置が、原発維持という、人を殺すにも等しい暴挙に対する正当防衛として認められる、といった感じです。
しかし、原発維持が、人を殺すにも等しい暴挙とは現在のところ世間一般に認識されていません。
世間一般からはずれて裁判所だけがそれを認めることは、市民団体の皆さんの努力であるかもしれません。
しかし、裁判所だけがそう認めることが、果たして民主主義社会として良いことなのか、私は一抹の不安を感じます。そういった社会への危険性を含めての、正当防衛、という考え方もあるとは思いますが、...。
なお市民団体の皆さんと私は面識はありません。思想も、正確には知りません。
正当防衛云々は私の勝手な推測ですが、そう間違ってはいないと思います。
(20時40分追記)市民団体の皆さんのご努力などで、世間一般も脱原発が当然、原発維持は殺人に等しい暴挙となれば、万事オーライ、ですね。
秩父の観光、新名所を作った住民もいます
サーベランスによる西武HD株式のTOBは成立しそうです。
西武秩父線が廃止されることはないと思いますが、もしかすると、特定運賃になったり、今後はまあ、いろいろあるのかもしれません。
沿線自治体はただ単に廃止反対を訴える物乞いに終わらず、観光地としての秩父の魅力を高める努力が必要と思います。その上で西武鉄道の協力を求める前向きの姿勢がよろしいかと。
交通面では以下のような施策が考えられます。
- 自動車の乗り入れを規制し地域内の公共交通機関(バスや秩父鉄道)の利便性を向上。
- 飯能付近に大規模駐車場を整備し西武秩父線での来訪を誘導(秩父鉄道にも同じ施策は可能かと)。
- 季節・イベント波動が大きい観光客輸送の快適化に補助金を支給。
- バイオマスや小規模水力で地域内のエネルギーを自給。
いっそのこと、飯能~西武秩父間の旅客営業は西武鉄道から秩父鉄道に移管し、秩父主体で運営するのも面白いかも、と思ったり。
なおこの冬に西武線各駅で、凍った滝みたいな秩父の景勝地の観光ポスターが見られました。
ここは地元の方々が知恵を絞って作り出した名所です。崖を整備、水をまき、見物場所を設置、などの活動が朝日新聞 埼玉西部版に載っていました。
秩父の人々がみな、のんべんだらりなわけではありません。
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