« 2016年3月21日~25日の西武線など、見ただけ | トップページ | 2016年4月19日の西武線、見ただけ »

2016年4月17日 (日)

小説・センカク、3回目(こんごの居酒屋)

2回目へ


オレたちを「未開人」って言ってる奴が、日本にいるらしいぜ。」


「そらホントか?どこに住んでるんだ、そいつは。」


「だから日本だって、なんでも元加治とか言う所らしいぞ。」


「あー、元加治か、オラ知ってる、あすこは電車が10分に1本来るらしいぞ。」


「そりゃスゲーな、電車、いつ来たっけ、ここは?」


「うーん、最近見てねーな。」


「だけどよ、こいつ、『差別するなり、蔑む事でしか自分を強く見せられない』って、言われてるけど、てことはよ、差別せず、蔑まなきゃ、強く見せられるってことかー?」


「『匿名希望です。』だからな、こいつの言うこともあてになんね。」


「そうだな。」


「でもよ、サップさんを見倣えばいいってことじゃねーか。」


「『匿名希望です。』の言うことだからな、サップさん見倣っても、ダメじゃねーか。」


「そーだ、そーだ。」


「ところで、電車、いつ見たっけ、ここで?」


「電車か、電車なら、三日前に、元町・中華街ゆきを見たぞ。」


「あーあ、そうだ、そうだ、走ってた。あれだろ、シブヤまで座っているけるやつな。」


「そう、そう、なんでもシブヤってところには、スクランブル交差点があって、人が四方・八方からなだれ込んでいるってーのによ、誰もぶつからねーらしいぞ。」


「そりゃ、あれだよ、ここも同じだ。」


「でもよ、シブヤってとこは、凄い数の人が歩いてるって―のによ、ぶつからねーらしーぞ。」


「ほー、それはスゲーな。」


「でもよ、日本ってよ、普通の国になるって言ってるのによ、まーだ、天皇制とかやってるらしーいぞ。」


「ホー、そーなんだ、変わってるな。」


「もしかするとあれだぞ、天皇制があるのが普通だ、お前の国にはまだねーのか、そんじゃ、おれっちの天皇制を恵んでやる、とか言ってさ、神社なんか建てちゃってさ、天皇制がない未開人のくせに洋服なんかまだ早い、とか言い出したりしねーか?」


「どーかな?」


「まああれだ、日本は遠いから、そんなに心配することネ~だし。」


「んだな、中華人民共和国もがんばってるし。」


「んだ、んだ。」


「『差別するなり、蔑む事でしか自分を強く見せられない」なんて、言われているかな?」


「まあ、あすこは、人口も多いし、広いしな。」


「ところで、『Yuko Saitoさん』って、誰だ?」


「誰だろな?」


「バックナンバーは、2006年11月からあるみたいだけどな?」


「懐かしいなー、2006年11月、まーだ、スカート履いてなかったんだな。」


「まーだ、小さかったからな。」


「んなことねーだろ、ちーさい子だって、スカート履くぞ。」


「バーか、電車のことだ。」


こんな会話がこんごで行われているころ、ナタガラとリモラは、しゃがりこサラダとキャラメルコーンを食べながら、自衛隊の活躍をテレビで見入っていた。


|

« 2016年3月21日~25日の西武線など、見ただけ | トップページ | 2016年4月19日の西武線、見ただけ »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 小説・センカク、3回目(こんごの居酒屋):

« 2016年3月21日~25日の西武線など、見ただけ | トップページ | 2016年4月19日の西武線、見ただけ »